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【基礎講座】プロテクター(心理的抵抗)という心理システム 〜成功や人と壁を創るシステム〜

こんにちは。
リジョインの村本明嬉子です。

今日は、プロテクター(心理的抵抗)というシステムのお話です。

<プロテクター(心理的抵抗)システム>

私たちの心には、一度体験した心の痛みを体験すると、同じ痛みが発生しないように守る
「心理的抵抗システム = プロテクター」
があります。

小さい頃、はしゃいだらお母さんにめちゃくちゃ怒られたとします。

それはそれは怖くって、もう二度と怒られないように「はしゃいじゃいけないんだ!」
と思います。

そうすると、はしゃぎたい気持ちになると、あなたの心には、
「また、あの時みたいにすごーーーく怒られるよ!」という
声が発生します。

これが、プロテクター(心理的抵抗)です。

このプロテクターは、観念の層に発生します。

プロテクターが作動すると、「あなたの行きたい方向 VS 抵抗」となるので、
「彼やお友達と楽しみたい!(はしゃぎたい!)」という気持ちと、
「楽しんじゃいけない気持ち」(楽しんだらよくないことが起こる)が戦い、
ほとんどの場合、プロテクターが勝利します。

プロテクタの言葉を破れば、過去に怒った「嫌なこと」が、また起こるのだと感じるからです。

<本当のWANTより、プロテクタの声のほうが近くに聞こえる>

観念とは、TESの中のT(思考)の場所に発生します。
>>TES理論についてはコチラ

TESは、上に行くほど聞き取りやすく、下に行くほど聞き取りにくくなります。

つまり、観念は最も大きな声で聞こえ、無意識はとっても小さなささやき声なんです。

例えば、好きな人に告白したいとします。

「きっと大丈夫!幸せになりたいから、チャレンジしよう!私、頑張れーー!!」
という、いわゆる天使の声より、

「無理!きっとフラる!!あのときも、このときも、彼の態度は脈がなかった気がする!!」
という、いわゆる悪魔の声のほうが、大きな声で聞こえるものです。

天使の声は、E(感情)やS(感覚)にある声、悪魔の声は、T(思考)で
聞こえる声だからなのです。

<プロテクタの向こうに、本当の気持ち(WANT)がある>

プロテクタは、過去の傷からあなたを守るための心理システムです。

過去の傷の向こうには、傷ついた時(インパクトポイント)以来封印された、
あなたの本当の気持ち
本当の性質
才能や魅力
表現したいこと
女性性や男性性
歓びや幸福感

などが隠されています。

なので、心理分析では、プロテクタを発見したら、プロテクタが言っている方向と逆の方向に、
本当のクライアントさんがいるのだなと分析し、たどっていくのです。

例えば、

自己表現の話をしていると、
「でも、表現しても馬鹿にされるかも」=「プ:表現すると馬鹿にされるよ!」とか、

もっと自分の幸せを望んでもいいんじゃない?という話をしていると、
「幸せになれる気がしない」=「プ:私は幸せになれるわけないよ!」とか、

仕事でのチャレンジの話をいていると、
「チャレンジしても、あんな、こんなリスクがあって無理です」=「プ:絶対失敗する」

とか。

そうすると、
「もっと表現したい気持ちがあるんだろうな」
「幸せになる力がもっと隠れているな」
「チャレンジしたい気落ちが隠れているんだな」

と、分析していくんですね。

プロテクタの声が聞こえてきたら、正解は、プロテクタと逆の方向にいくことなんです。

「私、表現したいのかも。」
「私、もっと幸せになりたいし、なれるのかも」

と、逆の方向に、本当の自分がいるのかもしれないと思うこと。

心は、物理学のような、心理法則にのっとって動いています。
心理学は、この心理法則を見方につけるための学問なんです。

このコツを知っていれば、悪魔の声ではなく、天使の声に導かれ、
「こんな人生を生きたかった!」という人生を進めるようになります。

村本明嬉子

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