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パートナーシップの危機に向き合う力 ~関係性を変えるために~

こんにちは!
リジョインの村本です。

先月、今月は、カップルカウンセリングや親子カウンセリングのご依頼がとても多い月でした。
(過去最高かも)

誰かと来られると、「関係性」を見ることができますので、プロセスが非常に早くなります。

デッドゾーンと呼ばれる、マンネリや心変わり、浮気、セックスレス、三角関係を成就したい、
など、 パートナーシップが危機に陥った時は、関係性に変化が求められる時です。
関係性に変化を起こすために大切なのは、「パートナーに向き合う力」です。

デッドゾーンのご相談をお聞きしていると、多くの方が、「自分の何が悪かったか」を
探す傾向にあります。

そして、「きっと自分の悪いところを直せば、関係は改善する」と思っています。

ですが、私の約15年のカウンセリングの経験上、どちらか一方だけが変わることで
うまくいくのは、1、2割だと思います。

何か、自分にとって良くないことが起きた時、人は、どうしも原因が知りたくなります。
原因を知れば、脳は安心するからです。
原因がよくわからなくなると、人は、「自分が悪い」ことにして落ち着こうとします。

これは、心理法則の一つ。
そうすれば、一番簡単に、誰も傷つけることなく安心することができます。

これは、無意識のうちに起こる法則ですので、多くの人が、気づかない間に
やっていることなのです。

デッドゾーンまで来てしまったということは、向き合いたくないと無意識に避けてきたものが
ある場合も多いので、「自分が変われば」と頑張ることで、
実は、向き合うことから、知らず知らずに逃げている場合もあります

本当の現実は、自分の改善点と相手に改善してもらいたい部分の二つが絡み合っているはず。

関係性を変えるためには、

・自分が変わること
・相手へ働きかけること
・両方が必要なのか、どちらか一つが必要なのかを見極めること

が大切。

この事実を上手にみて、自分へも相手へもアプローチすることができれば、関係性の構築は、
とてもスムーズに進んでいきます。

<現状を知るために>

現状を知るためには、自分と相手の状態や、心の中の本当のWANTを知ることが大切です。

◎自分のWANT、相手の本当のWANT
◎自分の状態、相手の状態

セックスレスを例に見てみましょう。

お互い、本当はセックスしたいのに、過去の何かの原因で、相手とセックスするのが
嫌になってしまったケース。

・自分はセックスしたい 夫も本当はセックスしたい。
・自分は相手を受け入れている。夫は過去の態度に傷つき、怒っている
だとすると、一番大切なのは、夫の怒りや傷に働きかけ、関係を修復することです。

夫の傷や怒りに働きかけることができないと感じるなら、
その感情に働きかけられる自分になるために、自分も学び、進化する必要があります。

つまり、「私が変化する必要があり、相手への働きかけも必要」となります。

もちろん、お話をお聞きして、状況を整理し、パートナーに働きかける必要があるのだと
わかっただけで、適切に働きかけることが出来るクライアントさんもたくさんおられます。
その場合、「相手への働きかけのみ」が必要なケース、となりますね。

つまり、

◎自分がどう成長すればいいかを知る
◎相手にどう働きかけていくかを知る

この二つがわかれば、あとは、向き合うだけなのです。

<向き合うって、どういう感じ?>

パートナーシップにおいて向き合うというのは、
「感情から逃げずに、愛に基づいた場所から話すこと」
です。

どうしても、「建設的に話し合う」となると、感情を切り離した話し合いになりがち。
特に、男性の話し合いは、このパターンがほとんどです。

仕事での建設的な話し合いとは、感情を切り離したロジカルな場所のことなのですが、
パートナーシップは「感情(E)と感覚(S)」でつながるものですので、
感情を切り離してしまっては、「建設的」ではないんですね。

>>【基礎講座】リジョインTES理論 〜心は何でできているか?〜

かといって、感情を持ち込もうとすると、どうしても攻撃的になりがち。

感情の中でも、相手への攻撃的な感情は、
自分のWANTが言えないときに出てくるプロテクタですから、
本当の気持ちを話せてはいないんですね。

>>【基礎講座】プロテクター(心理的抵抗)という心理システム 〜成功や人と壁を創るシステム〜

パートナーシップにおいて、向き合うというのは、プロテクタを外して、
「本当のWANT=愛の場所」 からぶつかることです。

「I Message(アイメッセージ)」で、「私は~」と表現することです。

「(私は)あなたの一言に傷ついて怖くなったから、勇気が出せなくなった」
「(私は)本当は、こんな風に言ってもらいたかった」
「(私は)本当は、こんなふうに接してもらいたい」

プロテクタを外した、本当のWANTの位置からアイメッセージで伝えるとき、
相手には、「あなたが好きだから」「あなたが大切だから「あなたに認めてもらいたいから」
傷ついたり、こうしてもらいたいと思うのだということが、
感情や感覚を通して伝わり始めます

つまり、ハートに訴えかけることができるということ。
そうすれば、その話し合いは、愛を修復するための話し合いとなっていきます。

ぶつかることを恐れていては、何も始まりません。
かといって、ただぶつかるだけだと、壊れてしまうこともあります。

「本当に向き合うこと=愛で向き合うこと」
この場所(愛の場所)にいれば、話し合いが喧嘩になっても、必ずうまくいくものです。

好きで一緒にいるのだから、愛からぶつかれば、愛しか生まれないはず。
ぶつかった先には、新しい愛が発見され、その愛によって関係性は進化します。

***************

第2回パートナーシップ講座では、
相手と自分の現状の見方。
自分が変わるポイントの発見方法。
相手へのアプローチ方法
本当に意味で向き合える(愛でぶつかれる)自分になるためのエクササイズ

を行います。

その他に、
◎男女の違いを知って、自分の取説、パートナーの取説を作る方法
◎パートナーとの間で作っている再現ドラマのあぶり出し

も行います。

村本明嬉子

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カウンセラー

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