あなたの中にある3つの「性」 〜 その1「チャイルド性」 〜
こんにちは。
リジョインの村本です。
私たちの心の中には、3つの性があり、リジョインでは、これを「L3S」と定義しています。
この3つの性について、数回に分けてお話していきます。
3つの性とは
3つの性とは、
・チャイルド :少女性/少年性
・大人としての自分:女性性/男性性
・親としての自分 :母性/父性
のことです。
この3つの性がパートナーシップを形成するカギであり、子供の心を育てるカギになります。
今日は、「チャイルド性」についてのお話です。
チャイルド性:少女性/少年性
私たちの中のチャイルドは、人生を楽しみ、遊び心に溢れ、クリエイティビティの源になる部分です。
パートナーと、子供達と、やる「べき」ことを忘れて、心の底から楽しむ気持ちは、意識せずとも深い繋がりを作ります。
また、チャイルド性は、感覚記憶の土台となるものです。
感覚記憶とは、プライスレスな経験が、感覚に染み込み、「きっと死ぬ時走馬灯にでてくるだろうな」と言うような、忘れられない感覚のこと。
このプライスレスな感覚記憶がたくさん自分の中に貯蔵されていればいるほど、「私の人生は豊だ!」と感じるのです。
チャイルド性が開いて、子供のように自分が主役になって「忘れられない感覚」を体験することが土台となり、
女性性/男性性、母性/父性でも、感覚記憶を体験できるようになります。
逆に言えば、チャイルド性が開いていないと、他の「性」でも、感覚記憶は開かれないのです。
チャイルドと言えば、本田選手の一言
チャイルドと言えば、サッカーの本田選手が「移籍先のチームの決め手はなんだったのか?」記者に聞かれて、
「リトル本田がそこがいいと言った」と、インナーチャイルドを「リトル本田」とよんだことで、有名です。
彼は、あたまで何が得か、どうするべきか、を超えて、最終的に、純粋な自分の気持ちに聞いて決めたということです。
すごいですよね!
夫と繋がりたかった妻Aさんのお話
ご主人との間で、なんだか満たされないものがあると、カウンセリングを受け始めたAさん。
ご主人は、残業をこなして一生懸命働いて、彼女の専業主婦の夢をかなえ、不自由ない生活を与え、休みの日も旅行に連れていってくれる人。
旅行に行っても、行きたい場所も、旅館も、全部奥様が喜びそうなところをピックアップして、ご主人はいつも、楽しそうな奥様を見守り、
「君が楽しそうなところを見たいんだよ」と言ってくれるのだそう。
しかし、奥様は、満たされない思いを抱えながら、
ありがたい、愛されてることもわかる、なのになんで寂しいんだろう?
私、我儘なのかな?
と、これだけしてもらっても満たされない自分を責めていました。
「大好きなご主人と、楽しみたいんじゃないですか?
「いつも、ご主人は父のように見守り、あなたが子供のように楽しむ。
でも、楽しんでいる場所で、あなたは一人ぼっちな感覚なのでは?」
とお伝えすると、「そうか!そういうことか!」と納得されました。
つまり、「父親×チャイルド」ではなく、「チャイルド×チャイルド」で、大好きなご主人と、
童心に帰って笑い合う時間も欲しかったのです。
「一緒に子供のように楽しいことを楽しいと、嬉しいことを嬉しいと感じたい!」
それはつまり、繋がりたい想いです。
その思いから、ご主人に、「自分も楽しむ」というパイプを作ってもらうようコミュニケーションし始めた彼女。
ご主人も何回かカウンセリングにいらっしゃって、小さい頃から「人に楽しみを与える」位置にいて、
「自分が楽しむ」という経験が少ないことに気づき始めます。
そんななか、散歩に出かけたある場面で、ご主人が、奥様を置いて早歩きし、
「あんなところに鳥が来てるよ!」
と、嬉しそうに話した瞬間、奥様はとても満たされた気持ちになったそうです。
ご主人は、旅行で見た珍しいと思った鳥が近所にいて、びっくり嬉しかったそうで、自分がチャイルドになれたことは、
奥様に言われるまで気づかなかったそうです。
その後、お二人はお子様が誕生しました。
チャイルド性は、二人の「感覚の繋がり」をつくります。
感覚とは、「心」のこと。
つまり、心をつなげるのは、チャイルド性なのですね。
次回は、男性性・女性性のお話です!
村本明嬉子