ヒーロー少年を見つけた日 〜虫大好きヒーロー少年〜
こんにちは。
真田雅一です。
ヒーロー少年、ラブリー苺ちゃんは、あなたの中に眠る本質のインナーチャイルドのことです。
切り離された第三階層の本質チャイルドに繋がりに行く時、
1、幼少期、自分の本質チャイルドが、どのように切り離されたのか
2、自分の本質チャイルドは、どんな子なのか
3、第三階層の本質チャイルドに、リバランスコンステレーション、または、イメージワークで繋がり、養育する
の3ステップが必要になります。
みなさんが、
・自分の切り離された本質チャイルドに繋がりに行く時
・子供の本質チャイルドを見つけ、育てたい時
私たち夫婦が目撃した、本質チャイルドの話が、参考になると思います。
シリーズ第二弾!
>第一弾「ヒーロー少年を見つけた日 〜お菓子に託された、少年の優しい気持ち〜
虫が大好きなヒーロー少年
リョウマ(長男)の出産時に、妻は10リットル出血し、死にかけました。
なので、二人目の出産時は、大災害時の輸血管理をも担う、渋谷区にあるトップクラスの病院で出産せざるを得なくなりました。
出産予定日2ヶ月前から東京自宅に戻る予定でしたが、同じくして、コロナの変異株が猛威を奮い始めました。
もし、妊婦の妻がコロナにかかったら、胎児が2000グラムを超えた時点で、即、帝王切開し、
子供を取り出してから、コロナの治療に入る、とのこと。
しかし、帝王切開は血が止まりにくく、出血の可能性が高いことから、
妻にとってコロナにかかるということは、命に関わることになります。
当時、感染者数が増加していた渋谷の自宅での待機では、感染リスクが不安なことから、
予定日1ヶ月前から出産まで、調布に家を借りて過ごしていました。
リョウマにとって、最後の一人っ子時間でしたが、調布に借りた家は、1階に大家さんが住んでおり、足音に気を使うし、
貸家のため、家を傷つけないように気をつけなければいけない、という状況でした。
千葉の古民家で、家も中も外も関係なく庭と家を行き来して遊び、ほとんどを全裸で過ごし、
ソファなどの段差を見つけては飛び降り、ジュラシックワールドを再現すべく、恐竜を全力で床に叩きつける。。。
わんぱく&自然児、リョウマにとって、調布の生活は、
壁にミニカーを投げつけていけない、階下の人がびっくりするからジャンプも禁止、恐竜を床に叩きつけるのも優しく。。。
というストレス極まりない状況となってしまいました。
そのため、みんなで、周辺の公園や河原などを開拓し、リョウマがなるべく思いっきり遊べる環境を探し回っていました。
促進剤を使うと出血のリスクが上がるため、予定日をすぎても、ギリギリまで待っていたのですが、
ついに、生まれなかったら入院という数日前の話です。
酸素ボンベがなくなったら死んでしまうダイバーのように、お母さん酸素ボンベがなくなると、心が死んでしまうであろうリョウマのために、
1週間の入院前に、たっぷりリョウマとの時間を過ごしてくれていた妻。
お腹が大きく、さらに43歳という高齢出産にもかかわらず、最後の最後までりょうまと公園で、
全力で遊ぶ妻に、すごいなあと感心しながら、公園にいました。
息子は、大好きな水遊びに夢中。
そのそばで、二人で座って見守っていると、お腹がとてもとても大きいからか、
また、子供が安心するのもあるかもしれないが、妻の横に少年が座りました。
虫かごを大切に抱えています。
普通に虫が好きな程度の感じではない雰囲気。
妻「何が入っているの?」
少年「これはカブト虫の幼虫だよ。もうすぐ大人になるんだよ。この公園でとったんだ」
あまりにも楽しそうに言う感じだったので、私も興味を持って二人の会話を聞いていました。
妻「すごいね!見せてくれる?」
と、妻はいろんな質問を少年になげかけます。
少年はワクワク感満載で答えます。
妻が「他にも何か飼ってるの?」と聞くと
妻「クワガタムシの幼虫と、チャバネゴキブリを飼ってるんだ」
少年「ゴキブリ!?」
(妻はゴキブリを見つけると、本当に悲鳴的な声をあげます。
昨年夜中、妻がトイレに起きてゴキブリを見つけ、私を起こしてはいけないと思ったらしく、
寝ている私の顔の横で、ゴキジェットをすごい勢いで噴射!!
その異臭と音で何事か?!?と飛び起きたのですが、自分がしでかしたことに気づくわけもなく、
「ゴキブリ、まさ、ゴキブリ!!」とパニクっている。。。(最初から起こしてもらったほうがいい)
そのぐらい、ゴキブリが苦手です。
なので、このゴキブリは、結構すごいリアクションでした(笑))
虫を愛する少年は、ゴキブリの人権を守るように
少年「チャバネゴキブリは、茶色で透き通ってて、綺麗だし、ゴキブリっぽくないよ?」
妻「本当に好きなんだね〜。お父さんは、虫を一緒に取りに行ってくれるの?」
ちょっと元気なく「ううん」と首を振ります。
妻「お母さんは?」との問いに
少年「お母さんが虫が嫌いだから家で飼えないんだ。」
妻「そうなんだ。じゃどうしてるの?」
少年「でも、団地の下で、こっそり飼ってるよ。」
このときの少年は、悲しいとか、残念とか、怒っているとか、そういうのでなく、「ただ純粋に好き!」という感じ。
「好きなものは好き!とにかく、大好き!」という感じだったんです。
そして、お父さんやお母さんを攻撃するような感じもなく、「虫が好きで好きでたまらない」という純粋さだけ。
「虫を愛するヒーローだなあ」「このまま育ったら、すっごい虫研究家とかになるのかもなあ、、、」と思っていたら、
妻が、彼の中の、別なヒーロー少年を見つけていました。
妻「そっかー。お父さんとお母さんのために、家で飼いたいけど、団地の下でこっそり飼ってるんだね。」
俺「ガビーん!!!そんなすごい、親思いの、愛の深いヒーロー少年までいたんだあああああ!!!!」
「なんてすごい子なんだ、、、この子は、、、、」
そして、妻が話すこの言葉
妻「えらいね。」
妻「でもさ、好きなものを大切にするのは、とってもいいことなんだよ。」
何ていうか、私が勝手に感じた、感覚共鳴なんですけど、その瞬間、少年の感覚の中に、「うわああっと広がった何か」を感じました。
たぶん、この子の心のどこか、本質がちょっと柱の影にかくれてるというか、日が当たらないというか、
そういう「大切な人を守るヒーロー少年」に初めてアクセスしたのだと思います。
シャアアっと、光が差し込んだような感じだったんです。
そして、私は、
「たのむ、万が一、この子の虫を発見しても、
お母さんは、怒ってしまうだろうと思う、なぜなら女の子はみんな虫が怖いから、、、
でも頼む!「お父さんは、この子を怒らないでください。」
と願っていました。
その後、少年は、カブトムシ大好きなリョウマに、カブトムシの幼虫を見せてくれたのでした。
虫大好き少年もですが、「お父さんとお母さんを守るヒーロー少年」に話しかけたこのエピソードが、美しいなぁと思うのです。
子供の中の声にならない声を聞く。
ヒーロー少年、ラブリー苺ちゃんの心風船(感覚)を守れる親になろう
「村本は、この才能を活用し、みなさんの本質チャイルド、いちごちゃんやヒーローくんにアクセスしているんだなぁ」
と、妻の才能を認識して尊敬したのと同時に、
「この才能があるが故に、いっぱい傷ついてきただろうに、ここまで、才能を潰さずに持ってきてくれてよかったなあ」
と思うのと同時に、
「こんなサイキックがあったら、もう一生ボロボロのつぶれたいちごちゃんは、再生しないかもなあ」
と思いながら、
「それでもずっとそばに寄り添って、守っていたい!!」
という思いを、また、新たに心に思った次第です。
虫の少年のように、本当は、ヒーロー少年、ラブリー苺ちゃんたちは、お父さん、お母さんの心を守り、愛しています。
しかし、守られているお父さん・お母さんは、子供の本質に気づかずにいて、
しつけや怒りというパニックで、子供の心を攻撃し、潰してしまいがちです。
村本は、たくさんの両親や、やがて誰かの親になる人たち、大人たちが心を学んで、
子供が最初から持ってきている「守る力を持った心風船(感覚)」がつぶれないように、
守れる大人が増えるように、と、ずっとずっと夢見て歩いてきました。
このエピソードは、「彼女の夢を、絶対に叶えたい!」という思いで、サポートしている私自身に、勇気をくれました。
もう一生、行くことはないであろう公園のひとときの虫少年との出会いが、
私の心にあらためて、日常が奪っていく、自分自身の男としてのコミットを奮い立たせてくれました。
このヒーロー少年がが、私の中のヒーローに火をつけたくれたのだと思います。
そして、この子が特別なのではなく、幼少期の、思考が発達しきっていない段階、感覚優位の時代のすべての少年にヒーローはいます。
どうか ヒーロー少年の感覚という心、「守る力を持った心風船」を潰さないで、見つけ、大切に育ててあげてください。
真田雅一