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男性性を潰さない子育て 〜男性性は、父親と育てる〜

こんにちは。
村本明嬉子です。

今日は、「男の子の男性性を育てる」についてです。

男性性とは

男性性とは、「男の人のパワーそのもの」のことです。
これは、女性にはなく、男性だけにあるもの。

育成などで、よくお話しさせていただくのですが、

もし、この世界に女性しかいなかったら。。。

きっと高層ビルは建てられないし、2階建も厳しいかも。
石油だって掘れないから、自動車も飛行機も走らない。
食べ物だって、野菜は育てられるけど、豚や牛を殺して、精肉することはできないと思いませんか?
私は無理です。
だから、タンパク質は足りないし、(かろうじて大豆淡白と卵で補う)、行けるのは自転車の範囲。

高層ビルも、石油プラントも、飛行機も自動車も、男性たちの男性性のパワーで出来ていて、
男性性のパワーで、便利な生活と、安全が守られているのです。

一方で、男性性のパワーを間違えて使えば、暴力になります。
性犯罪や、暴力事件、戦争や、テロ。。。

この見方をすると、悪の根元は男性だとも見えます。

「創造と守る力」にもなり、「破壊と傷つける力」にもなる、それが男性性なのです。

女性にとって、子供であっても男性性のパワーは怖い

女性にとって、男性性のパワーは怖いものです。

それは、子供でもそう。

カウンセリングの中で、お母さんたちが、「息子のパワフルさが怖い」と言うことがあります。

その通り。怖いんです。怖くて正解!
それが、1歳児であっても。

私が一人で息子を見ている時、1歳の息子が、泣いて暴れたり、言葉で伝えられないから手が出たりすると、
やっぱり「怖いな」という感覚になります。

1歳半になると、恐竜や車のおもちゃも、投げたりぶつけたりしたくなります。
2歳になると、ジェラシックパークの恐竜シーンを再現したいから、映画と同じ迫力で、恐竜を床や壁にぶつけます。
3歳になると、ぶつかったり、蹴ったり、プロレスみたいなことをやりたくなります。

これ、全部、母親の私からしたら、
「もう少し優しく扱ってあげて。。。」
「投げないで。。。」
「蹴ったり、叩いたり、しないで。。。」
となります。

それで、正解!
女性性(いちごちゃん)からしたら、これは暴力のエネルギーだから、怖いのです。

怖いからといって抑圧すると、男性性はなくなってしまう

でも、怖いからと言って、子供のWANTを禁止すると、男性性はよくないものと抑圧され、
5歳になる頃には、男性性の感覚が切り離されて、行方不明になってしまいます

例えば、

小児科の病院で、バスで遊んでいた3歳くらいの男の子。

バスを椅子から落としたら、お母さんが、
「バスが事故になっちゃったよ。乗ってる人がみんな死んじゃうでしょ」
と、怒り気味。

でも、子供は上から下に落下するものが大好きですし、バスがあったら、走らせたいし、落としたいよね、と思います。
禁止されたその子の窮屈さを感じてしまい、悲しくなりました。

例えば、

公園で、恐竜のおもちゃで遊んでいた男の子。

その子は、公園の地面を、本物の恐竜さながらに、ドシーン、ドシーンと歩く様子を再現したい感じです。
しかし、お母さんはその横で、
「ビニールが剥がれちゃうでしょ」
「やさしく、静かにやって」
と。
口調は優しいんだけど、ビニールが剥がれないように、優しく遊んでいる男の子は、面白くなさそう。。。
「思いっきりやってみたいよねぇ」と思うのです。

バスのお母さんは、本当に、今教育しないと、人の死の痛みがわからない子になってしまうと思って、教育しているのでしょうか?

公園の恐竜のお母さんは、800円(リョウマも持ってる)のおもちゃを、
いつまでも新品のように使うべきだという信念(節約?ものを大切にする心?)で教育しているのでしょうか?

たぶん、違うと思うんですね。

二人とも、息子の遊びを見ていて、「不快感」があったと思うのです。
その不快感をどうにかしたくて、「息子の行動を制限したい」という感覚で、「やめて」というかわりに、
もっともらしいことを言っているんだと思います。

その不快感の下の、本当の気持ちは、実は、「怖い」なんですね。

でも、みんな、「母親が子供を怖いなんて思ったら、母親失格でしょ」
って思っているから、「怖い」は無かったことにします。

そうすると、その「怖い」感覚は、「なんとなく不快」となり、「不快」を「快」にするために、子供を抑圧することになります。

おもちゃは壊しちゃいけない。
ぶつけちゃいけない。
投げちゃいけない。
大きな声もだめ。
叩くのも、蹴るのも、プロレスもだめ。

男の子は、自分の中に湧き上がるパワーを感じたいのです。
パワーに触れて、表現したい。

でも、なぜか、そう言う感覚になると、いろんな形で「ダメ」と言われる。
そのうち、それを覚えて来て、自然と自分のパワーを抑えるようになります。

怖くていい!怖いを認めて、女性性で子育てしよう!

では、どうすればいいか。

答えは、「怖くていい!」です。

女性は、相手が何歳であっても、男性性が「守る」方向で使われていない限り、怖いんです。

子供は、ただ男性性を、自由に表現したいだけ。
守るも壊すも、方向性を持っていません。

だから、怖くて当たり前。
それを認めます。

そして、男性性を怖いと思う、その感覚が、まさに女性性(いちごちゃん)なのです。

怖いを認めて、怖いと思いながら、「これが息子の男性性かー」と眺められるようになると、
「おもちゃが擦り切れても、思いっきり遊べばいい」
「今は、落下する、ぶつかる、を楽しんでいるんだな」

と、見ることができるようになります。

怖いを認めないから、無意識で抑圧しちゃう。
怖いを認めたら、男性性を認めることができる。

認めること、そこまでが、女性性(いちごちゃん)のお仕事です。

男性性の相手をするのは、お父さんの出番

「認める」の先。

思いっきり冒険したい、走り回りたい、お相撲のように、思いっきりぶつかりたい、パンチしてみたい!

そんな、息子の男性性を怖いと感じたら、お父さんの出番です。

うちでも、2歳を過ぎた頃から、キックやパンチ、飛び乗ったり、トランポリンの中で、思いっきり体当たりしたり。。。
そんな遊びの欲求が出てきました。

でも、私は怖いです。

だから、「ママは、怖いからバツー。お父さんだよー」と、お父さんを呼びに行きます。
お父さんも「ママは女の人だから、優しくだよ。お父さんはマル!」と、教えます。

私が怖くなったら、夫にヘルプを出します。
夫は、「オッケー」と、息子の相手をしに来てくれます。

そうすると、
そのうち、「ママは女の人だから優しく、お父さんは思いっきりやっていい!」とわかるようになりました。

 ・男性性を思いっきり、男性に受け止めてもらうこと。
 ・女性には、やさしくすること。
 ・男性性は悪いものじゃない、とってもいいもの。

ママにとって自分のパワーは怖いものだけど、ママもお父さんも、パワーをマルだと思ってくれている!

自分のパワーはいいものだ!
女性は、守るんだ!

この感覚を、頭でなく体感で感覚に教えてあげることが、男性性を育てるということです。

そのためには、女性が女性性(いちごちゃん)の弱さに繋がることが大切ですよね。

夫は、3歳半にして5歳児の体格である息子の、全力の体当たりを、全力で受け止めています。
お腹の上で飛び跳ねたり、パンチしたり。。。

「いつまでも受け止められるように、鍛えなければ。。。」とつぶやく夫。

本気で、90歳まで息子の悲しみと怒りを受け止められる父親を目指しているそうです(笑)
(その思いはコチラ「サイキックいちごちゃんには、守ってくれる男性が必要だ!(最後に課題があります)」)

夫がリョウマの男性性を受け止め、育ててくれるので、守られてる私は安心を感じます

安心の場所にいるから、野生児なリョウマを見て、可愛いと心底思えるし、彼が望むことを思いっきりやらせてあげたいと思います。

息子の挑戦を応援したい。でも、私には出来ないから、夫婦で手を繋ぐ

調布の家の前に、川が流れていました。

息子は、川を見ると、どんどん入っていきます。

川に寝転んだり、ジャンプしたり。。。

私は、入るのも躊躇しながら、お腹も大きいので、リョウマのペースにはついていけず、
「待ってよー」
と言いながら、リョウマの後ろをついていきます。

リョウマが冒険したいことがわかります。
行けるところまで、上流に登ってみたい。
深いところにも挑戦したい。。

でも、私が怖くなると、息子の安全は守れないので、「ここから先は危ないからダメだよ。」となります。
それは、当たり前で普通のこと。

でも、思うのです。
もしここに夫がいたら、もっともっと彼の冒険を叶えてあげて、リョウマにプレシャスな体験をさせてあげられる。
ここで、冒険ができたら、彼はきっと、すごく満足して、成長するだろう。

それがわかるから、とっても辛くなります。
でも、私一人では、どうにも出来ない。

だから、家に帰ってから、夫にそのことを伝えます。
夫は、「わかった。次の休みに川に行って、冒険しよう!」と言ってくれます。

そして、チャンスは数日後にやってきます。

3人で遊びに出かけた時、リョウマが川に行きたいと。
チャンスーーーー!!!

「リョウマをよろしくね。」と伝えると、夫からの「わかった^^」の言葉。

そして、リョウマは、念願の冒険に出かけます。

お父さんとエビを取って、川をどんどん上り、大人の膝下だけど、彼に取っては大冒険の深みにもチャレンジ!

怖いと感じると、お父さんに抱っこしてもらい、安心すると降りて、再び冒険へ。
お父さんがいてくれるから、安心して挑戦していることがわかります。

岸から見ていても、「キラキラしてるーー^^」
息子が、生き生きと体験して、成長している姿に、母大満足です。

「息子に限界まで冒険させてあげること」は、最初に、女の人にはできなことがたくさんある、とお伝えした中の一つ。
(石油掘れないとか、狩りができないとか、のこと)
男の子の体験子育ては、女の人にはできません。

男の子の中の男性性の子育ては、お父さんが必須です。

女性は「怖い」「できない」を認めて、夫に助けを求め、二人で子育てをします

その安心感の中にいて、子供を「かわいいなーーー」と味わうこと。
そして、その「可愛いなーーー」を味わえる喜びを、夫に感謝で返します。

「私たちを守ってくれてありがとう。息子に、最高の体験をありがとう」

それを受け取ってくれた夫から、「息子の声を教えてくれてありがとう」が帰ってくる。

この愛の循環が「愛のカップ」で、愛のカップの中で子供の「可愛い」を感じ続けることが、プレシャスライフなのです。

男性性の子育てに、いちごちゃんが必要

プレシャスライフには、女性性(いちごちゃん)が必須です!
いちごちゃんは、怖がりだし、出来ないことがたくさんある。

きっと今まで、それをよくないことだと言われてきたし、思ってきたと思います。

だから、「しっかりしないと!」と頑張りすぎて、怒っちゃったりするのです。

でも、わからない、できない、怖い、という女性性のいちごちゃんを認められると、助けを求めることができます
男性に助けて貰えば、愛が循環して、愛のカップができます。

愛のカップの中では、「子供が最高に愛しくてかわいい」が、ずっと続きます。

夫が大好きで、愛され、守られていることを感じられる。
子供がずーーーっと可愛すぎる。

そんなプレシャスライフを送る鍵は、あなたの中の女性性いちごちゃんにあるのです。

愛のカップとプレシャスライフ、応援しています!

村本明嬉子

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カウンセラー

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