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本質と、本質からズレた自分「ズレ質」のお話

リジョインの村本です。

今日は、本質の自分と、本質からズレた自分「ズレ質」のお話です。

自分の中には、何人もの自分がいる

仏教では、人の中には三千の心があり、それを一つにすることが修行の目的だと言われます。

また、人の思考は、役30秒に1回移り変わり、1日に2万から6万のことを思考していると言われています。

よーーく自分の思考を観察すると。。。

例えば、
車に乗っていて、畑のトラクターを見かけたら、幼少期に載せてもらったことを思い出し、
トラクターに乗せてもらった日の餃子が美味しかったなと思った瞬間に、
「今日の晩ご飯は何にしようか?」と冷蔵庫にあるものを考え、
考えていたら、昨日冷蔵庫の前で夫と喧嘩したなと思い出し、
腹が立ち始める。
いつか離婚してやりたいと思うけれど、お金が不安だとなったっら、
資産運用で途中になっていたことを思い出し。。。

と、マインド(思考)がどんどん移り変わっていくことを発見できます。

この仏教で言われる3000の心、つまり、3000の人が自分の中にいるとして、
そのほとんどの人がネガティブだったら、人生はどうなるでしょうか?

6万回の思考のほとんどが、怒りや、絶望に満ちていたら、毎日の行動はどうなっていくでしょうか?

思考や行動は、無意識層の「感覚」をもとに作られます。
つまり、ネガティブな思考が多いということは、1日の大半がネガティブな感覚に支配され、
思考や行動も、「行動しない」「喧嘩をする」「距離を取る」などの、ネガティブ行動となり、
人生が進まなくなってしまいます。

同じように、一見ポジティブだけど、大切なことをやらない人格もいます。
前向きでポジティブなことを考えているようで、仕事のこと、子供のこと、夫婦のこと、
一番大切なことに向き合わない。

そんな「逃避の人格」に人生のハンドルを渡すことで、結果、人生が進まない、というパターンもあります。

無意識の中にいる何千もの人格の中で、一番力を持っている人格のストーリーが、あなたの現実をつくっているのです。

カウンセリングでも、何人もの人が出てきます

実際にカウンセリングをしていると、

「夫と離婚したい、もうやっていけない!」とおっしゃるので、

「では、具体的な離婚の道筋について決めていきましょう」と具体的な離婚の話になると、

「でも、離婚はリスクがあるし、お金のことが心配だから、離婚はしません。夫とは仮面夫婦でいきます」とおっしゃる。

でも、またしばらく話を聞いていくと、

「セックスも断られた!ひどい態度をされた!」と怒っているので、

「ということは、仮面夫婦でいたいご主人と、本当はセックスもしたいし、優しくしてもらいたいということですか?」と聞くと、

「そうです。夫が私を愛してくれれば、幸せになれるんです!」

「では、離婚したいのではなく、ご主人と繋がりを取り戻したい、という主訴ですね?」

「そうなりますね。。。」

となる。

これ、よくある話です。

ある日は離婚したいお話。
次のカウンセリングでは、夫のここを直して欲しいというお話。
次のカウンセリングでは、夫は私のことを愛してくれていると気づいたお話。
次のカウンセリングは、また、離婚したいお話。

というような感じで。

これが、毎回、カウンセリングのたびに繰り返し、毎回同じ会話から始まる方もいらっしゃいます。

つまり、離婚したい人、離婚できないから仮面夫婦でいたい人、優しくされたい人、夫を愛している人
と、いろんな自分が存在していて、いろんな自分が、その時の「感覚」に合わせて話しているのです。

夫婦関係を作ろうとしていたら、次の瞬間には壊したい人が出てきて、
しばらくすると、距離を置いたまま現状維持の人が出てきて。。。
結局、人生は進みません。

人生を作る人=本質、人生を壊す人=ズレ質

ネガティブな赤ちゃんはいません。
よりよく生きることから逃避している子供もいません。
子供達はいつも、生きることにまっすぐです。

「抱っこしてもらえないなんて、人生はもう終わりだ〜!死にたい。。。」
と絶望して泣いているあかちゃんもいません。

赤ちゃんの涙はいつも前向き。
「抱っこしてー!おっぱいちょーだーい!ないといやだよーーー!!!」

人間の本質、一番おおもとは、ポジティブで、WANTに真っ直ぐで、パワフルなものなのです。

何千もの人の中には、人生を作ることができる人と、人生を壊す人がいます

例えば、パートナーとけんかしている場面で、
「あんたなんか大嫌い!お前のせいだ!最低男!」と罵る人と、
「大好きだからがんばったのに!こうしてもらえないと悲しいから怒ってるの!!」と、愛から怒る人。

前者は、どんどん距離が離れてしまいますし、後者は、がんばって話し合おうという雰囲気を作ります。

リジョインでは、何人もいる自分の中で、人生を作る人を「本質」、人生を壊す人を「ズレ質」と名付けています

本質にもズレ質にも、ポジティブもネガティブもある

ある人が、刑務所の慰問に行った際、きれいに着飾った、一目でお金持ちだとわかる年配のご婦人がいたそうです。

いつ刑務所から出られるかわからない人、出た後、社会に受け入れらるかの不安、癒えぬ依存症を抱えている人などがいる中で、
彼女は、たからかに、「夢はかなう!!」とスピーチしたそうです。

その様子を見ていた人が、「場違いで浮いている感じが、寒いを通り越して、怖くなった」と言っていました。

***

ある日本人が、アフリカの女性の進学を推進するボランティアの際、これまた着飾った服を着て、現地に赴いたそうです。

そこで、彼女は、
「みなさん、この宝石は、あなた方が作っているコーヒーを何キロ売ったら変えるか知っていますか?
あなた方が1日に収穫しているコーヒーを売ると、○ドルです。
この宝石が○○ドルだから、○日働くと、この宝石が変えます。

この宝石は、私の国では、○ドル、
同じ宝石が、あなたの国では、□ドルになります。
物価というものがあるからです。

こういうことを知ることができるのが、学校なんですよ。
こうやって世界がどうなっているかを知ると、こんな宝石を買えるようになるかもしれません。」

と伝えたら、そこに集まった子供を連れた女性たちはキラキラした目をして、
「子供を学校にいかせたい!」と言い始めたそうです。

***

前者は、ズレ質のポジティブなお話
後者は、本質のポジティブなお話です。

本質とズレ質のお話をすると、最初はみんな、
「本質だからポジティブ、ズレ質だからネガティブ」
と理解してしまうようです。

でも、そうではなくて、

同じように、人の心に響く、真っ直ぐな涙、本質のネガティブと
心に届かず、共感ができない、その場で浮いてしまうような、ズレ質のネガティブ。

周りもいい気分になるような、本質のポジティブと、
本人だけがいい気分、周りは「???」となってしまう、ズレ質のポジティブ。

つまり、本質さんとズレ質さんの二人の人がいるのです。

本質さんも、ズレ質さんも、
思考も、感情も、感覚もある。
ネガティブもポジティブもある。

ただ、本質なのか、ズレ質なのか?
なのです。

本質から来るものは、笑顔も涙も、怒りや落ち込みでさえも、繋がりをつくり、人生を前進させます。
ズレ質から来るものは、どんなにポジティブであっても、人とつながれず、人生を破壊するのです。

ズレ質とは、本来の自分ではない、後付けのもの

そもそも、生まれた時には本質しかないのです。
では、ズレ質は、いつどこから来るのでしょうか?

それは、幼少期、養育的立場の人の在り方や考え方をコピーしたり、
両親のズレ質に対応するために、対応に的したズレ質を作り上げたり。

何らかの環境に対応するために、外側から取り入れているものなのです。

外側から取り入れるものは、悪いものばかりではなく、本質をさらに高める考え方だったり、
自分を成功に導くものもたくさんあります。

なので、「人生を破壊している」=「過去には役だったかもしれないが、今はマイナスになっている人格」
を見つけ出し、いつどこで必要だったのかを分析し、入れる前の本質を取り戻すことをすればいいだけなのです。

大事な場面で、「人生を作る人=本質」でいれば、人生は進んでいく

24時間365日、本質でなければダメ!
というわけではありません。

一人でご飯を食べていたり、パートナーも自分もそれぞれ趣味のことをしていて、ズレていようが本質でいようが関係ない時。
そんな時は、どちらでもかまいません。

人生の大切な場面で、本質でいられればいいのです。

例えば、パートナーに出会いにいく時。
例えば、夫婦関係を構築するための話をしたい時。

例えば、愛を受け取る時。
例えば、愛を伝える時。

例えば、子供の心に触れる時。

一生のパートナー探しの現場でズレてしまうAさん

一生のパートナーが欲しくて婚活しているA子さんは、出会いの場で、相手に激怒してしまいます。

メールの返事とタイミングが失礼だ
エスコートができていない、馬鹿にしている
返事が気に入らないし、ちゃんと話を聞いてない

と、相手にいきなり激切れし、帰ってきてしまうのだそうです。
もちろん、それ以降連絡もありません。

でも、落ち着いて後から振り返ると、そこまで怒ることじゃなかったと。

つまり、大事な場面で、「ズレ質激ギレさん」が登場し、毎回出会いを壊しています。

では、その時の本質は?というと。。。
「こんな私でいいのかな?」「もしかして、嫌われた?」「呆れられてる?」
と、自己価値の低さが爆発し、不安を通り越してパニックを起こしていました。

この「本質、自信がないパニックちゃん」をケアしてあげることで、大事な場面で怖さなくなります。

夫にお願いができず、癇癪ズレ質で暴れるBさん

夫にお願いができないB子さんは、何かをしてほしくなると、
絶望 → 怒り → 文句をつける
となってしまいます。

あなたは○○もしてくれない。
あれも買ってくれない。
感謝がない。
愛が感じられない。

「ズレ質:WANTが文句になるかんしゃくちゃん」が出てきてしまい、ご主人は、この「癇癪ちゃん」が出ると、離婚したくなるそうです。

でも、本当のB子さんは大好きだから、本気で離婚したいわけじゃない。
癇癪、どうにかしてくれー、というお願いです。

B子さんのズレ質の向こうの本質はというと。。。

幼少期、母子家庭で、いつもイライラしていたお母さんと、夏休みも休日も、どこにも連れて行ってもらえず、
遊園地や動物園もしらないまま、何もWANTを叶えてもらったことがない。

「WANTをまっすぐに伝えることをしらないB子さん」がいました。

この場合は、少しずつ練習です。

愛の矛先を間違えてしまうオーガニックママC子さん

子供にオーガニックのものしか食べさせないC子さん

休日にでかけても、オーガニックのお店を探して家族が翻弄されます。
近場にそういったお店がないと、家族はご飯を食べられません。

業を煮やしたご主人と、カウンセリングへ。

「ズレ質:オーガニックこだわりママ」の向こうにいたのは、

ただただ、おいしいものをたべていい感覚、いい気分にしてあげたいけど、
自分が、いい気分になったことがないからどうしていいかわからない
「愛をあげたいけど、途方に暮れている、本質お母さん」がいました。

まずは、自分の本質が、「本当に子供にあげたいと思っていることは何か」を自分自身が知り、
それを一歩ずつ実現していくステップに入ります。

人生を壊すズレを見つけて、人生を創る本質にアクセスすることをお手伝いしています

カウンセリング、育成では、人生が進まない場所で出てくるズレ質を見つけて、その向こうにいる本質にアクセスします。

現実を、欲しい方向へと動かせる自分、つながりを作り、愛が循環する関係をつくれる自分を発見して、
「こんな人生がよかった!」と言える方向へ、自分自身の足で歩いていけるあなたになれるよう、サポートしています。

人生が進まないなと思った時、どんな人が出てきて、作り上げるのではなく、停滞や壊す言動をしているのか、
観察してみてください。

それが発見できたら、それは、本質の自分ではなく、ズレ質だと知る。
そして、行方不明になっている本質の自分を探し、その自分で行動できるようにトレーニングすることです。

村本明嬉子

カテゴリー

カウンセラー

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