あなたの中にある3つの「性」 〜 その2「大人としての自分:女性性/男性性」 〜
こんにちは。
リジョインの村本です。
私たちの心の中には、3つの性があり、リジョインでは、これを「L3S」と定義しています。
この3つの性について、数回に分けてお話していきます。
前回の記事「あなたの中にある3つの「性」 〜 その1「チャイルド性」 〜」
3つの性とは
3つの性とは、
・チャイルド :少女性/少年性
・大人としての自分:女性性/男性性
・親としての自分 :母性/父性
のことです。
この3つの性がパートナーシップを形成するカギであり、子供の心を育てるカギになります。
前回に引き続き、今回は、「大人としての自分:女性性/男性性」についてのお話です。
大人としての自分:女性性/男性性
・一人の男性として、愛する女性を守りたい気持ち。
・一人の女性として、愛する男性に守られながら、自分、愛する人、その先の子供という命を愛おしみたい気持ち。
・男女として魅力を感じ、触れ合い、感じあい、何歳になっても満たされるセックスでつながること。
・お互いの長所も短所も、受け入れ、愛し合うこと。
これらは、女性性、男性性から来るものです。
子供達は、この繋がりに憧れ、この繋がりから生まれたことを誇りに感じ、アイデンティティを作り上げます。
両親がセックスで溶けていれば、子供の無意識の感覚は、自分の命は愛から、必要とされて生まれたのだと感じられます。
両親がセックスに閉じていれば、子供の無意識の感覚は、何か寒いような、無機質な、自分がどこから生まれたのか
迷子になるような感じになります。
基本的に、人はセックスから生まれるのですから。
両親の男女としてのつながりは、それだけで、子供たちの未来への、プレシャスなプレゼントなのです。
女性性・男性性は、一番複雑な場所
「女性性×男性性」を充実させるためには、夫婦それぞれが自分の本質の性につながり、それをパートナーとコミュニケートし、
「満たされた」と心から思える感覚までいくことです。
でも、ここは、フェイクの感覚がたくさん存在する場所なんですね。
例えば、女性であれば、
- 自分のコンプレックスから、美しい自分を追究し「自分は美しい!」と思っているのだけれど、それはコンプレックスを隠した満足感であって、
本当の女性性は、「自分はいいと思えない私だけど、愛してもらいたい」という、かわいらしい気持ちだったり。 - お料理が上手で、家事もきちんとこなす、「私はいい奥さんなの」と思っているけど、それは「男性性」でやっているだけであって、
本質の女性性は、「おっちょこちょいで、やらかしちゃう」かわいらしい女性だったり。
例えば、男性であれば、
- 「いい仕事について、上位数%の年収を維持。つまに良い暮らしをさせている俺は、妻を愛せているぜ!」と思っているけど、
現実が充実してて、二人が楽しめるお金があるのは大切ですが、お金自体は、単なるお金であって、愛ではないのですよ。役割ですよ。とか。 - 「君のすきにすればいいよ」「なんでも君の好きにすればいいよ」と言ってるけど、それは、愛ではなく、放置、無関心ですよ。
自分のWANTを言って断られるのが怖いのではないですか?とか。
こんなふうに、本人は至って心のそこから「やってる!」「満足!」「できてるー」と思ってるのだけど、パートナーからみたら、
「違うから!」みたいなすれ違いが多発する場所なんです。
そして、本人は「これでいい!」と思っていて、パートナーに「それは違う、いやだ」と言われると、自分が否定されたような気持ちになって、
大バトル、大惨事が起きたりします。
なので、ここは、本当の女性性・男性性を見つけるために、それぞれのパターンや状況を綿密に分析する必要がある場所になります。
ここは夫婦で向き合うところ
男性性・女性性が循環していない問題は、セックスの問題に現れます。
セックスは、男性性と女性性が循環しているかの指標なのです。
先ほどお話したように、自分では「いい!」「いけてる!」と思っているけれど、パートナーからみたら、
「違う」という場所に働きかけることが必要なため、この部分への働きかけは、パートナーの意見が不可欠になります。
「あなたとつながるために、あなたに変わってもらいたいことを話す」
「あなたとつながるために、あなたのために自分を変える」
という決意が、お互いに必要なのです。
どちらか一方が変わるだけでは、解決しません。
しかし、一歩この部分に踏み込むと、過去のうらみつらみ、怒りが吹き出し、大惨事となります。
カウンセリングでは、一度、この吹き出してきたお互いの怒りを思いっきり出して、真ん中にいるカウンセラーが通訳していきます。
そうすると、最初は目も当てられないような罵り合いも、最後には、二人とも「あなたのために頑張ったのに。。。」という、
お互いへの思いが出てきます。
その後、これからお互い、どう変わっていくのかを話していく。。。という手順になるのです。
二人で話し合うと、この、目も当てられない罵り合い大惨事を乗り越えることができず、悪化する一途。
そのうち、話し合うこと自体が嫌になり、距離をおくようになりがちです。
ですから、この部分は、二人で話し合うのが難しいと感じたら、無理をせず、早めにプロに頼ってもらいたいところなのです。
「もう、向き合いたくない」「話し合いが嫌だ」と、悪化する前に。。。
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次回は、父性と母性のお話です!
村本明嬉子