これから結婚していくあなたに知っておいてもらいたいこと
こんにちは。
リジョインの村本です。
これから結婚していくあなたに知っておいてもらいたいこと
一生愛が続くパートナーシップには、心の中にある愛のカップを満たすことが大切です。
この愛のカップが満たされれば、例えばどちらかがなくなったとしても、その後もずっと、心の中は愛で満たされ続けます。
そんな、愛のカップについて、以前にお話しました。
>>「一生愛が続く」パートナーシップ
夫婦関係は、2種類しかありません。
1、役割の夫婦
2、愛のカップでつながる夫婦
そして、前回の記事でお伝えした通り、夫婦の間に壁ができると、知らない間に2人は役割の夫婦となってしまいます。
夫婦に壁がない状態を作るには、「言えないことがない安心感」を2人が感じていて、なんだも話せる、風通しのいい関係が必要です。
>>愛を感じるためには安心が必要。「言えないことがない安心」が愛のカップを創る
お付き合いの期間は、一生続く結婚生活で、ずっと続く愛と信頼を築けるのか、相性や考え方、一緒にいて感じる感覚を確かめる期間です。
そんなお付き合い期間を過ごしながら、これから結婚していくあなたに知っておいてもらいたいこと。
それは、パートナーを探す時、「言えないことがない関係」を、この人と創れそうかな?という目線で、お付き合いをしてほしいということです。
例えば、長く夫婦を続けていると、相手へ言いたいこと、嫌な気持ちになること、責めたくなること、たくさん出てきます。
相手への愛や感謝など、ハッピーな気持ちはもちろん、
嫌なこと
改善してほしいこと
なぜかわからないけど距離を感じていること
嫌な気持ちにさせるかもしれないけど聞いてほしいこと
嫌な気持ちになるかもしれないけどきいてみたいこと
言いやすいことは、みんなコミュニケーションしています。
(感謝や嬉しかったこと、大好き、すらコミュニケーションできなかったら、大問題!急いで心をレスキューしましょう!)
言いにくいことをコミュニケーションできるか、が、2人の絆を作るコツなんです。
この言いにくいことを、言いにくいから言わないままにしておくと、それが壁になり、
前回のブログのように、いつの間にか万里の長城のような鉄壁の壁が出来上がり、
やがて役割の関係へと、知らない間に変化してしまいます。
だから、お付き合いの間にたくさん向き合って、いろんな話をして、ぶつかったり仲直りしたりして、
「『言えないことがない関係』をずっと築き続けていくのかな?」という目線で、確かめておいてほしいのです。
なんでも話せるのと、相手に投げつけるのは違います
「なんでも話せる関係」というと、
・腹が立ったら怒ればいい。それが素直な表現
・やってほしいことは全部言うし、やってもらえなかったら盛大に落ち込む。これが素直
みたいに、尊重がない主張を、「素直」「自分を全部表現している」と勘違いしてしまうことがあります。
これは関係性を壊すコミュニケーションなので、注意してください。
こういったコミュニケーションをしてしまっている。。。という人は、「本当の気持ち」が行方不明になっています。
本当の気持ちが行方不明になってしまうと、「私はこうしてほしい」という「私コミュニケーション」ではなく、
「あなたが〜だから」という「あなたコミュニケーション」になってしまいます。
そんなあなたは、行方不明になっている、自分の本当の気持ちを探しにいきましょう。
パートナーとのコミュニケーションに必要なもの
パートナーとのコミュニケーションは、どんな話でも、
「あなたが好きだから、悲しい。」
「愛しているから怒ってる。」
という、「この話はつながるため、愛を伝えるために話している」という、愛に基づいた相手への尊重は不可欠です。
責めたい気持ちの奥には、「わかってもらいたい」「愛してもらいたい」気持ちがあって、
「責める」ことが目的ではなく、「愛してもらいたい気持ち」を伝える目的なのだと、
自分自身が主訴(本当の気持ち)を掴んでいることが大前提です。
コミュニケーションは、必ず、
・愛でつながることを目的としていること
・攻撃の奥にあるものを、責任を持って自分でつかむこと
が必要で、この二つで向き合うことで、愛が循環するコミュニケーションができるのです。
あるカップルの例
とあるご夫婦がカウンセリングにいらっしゃいました。
そのご夫婦は、ずっと不妊で悩んできて、病院に行ってみたところ、ご主人の要因で、子供を持つことが難しいことがわかったそうです。
そのことが判明してから、2人の間はギクシャクしてしまい、
2年たった頃には「離婚したほうがいいのではないか」とご主人が言い始めました。
「離婚の前に、カウンセリングに行ってみたい」と奥様の提案で、私のところに来られたのでした。
元気がなく、口数も少なくなった奥様を心配し、
ご主人は「自分ではない男性と幸せな家庭を築いたほうがいいのではないか」とおっしゃっていました。
一方奥様は、何も言葉が出てきません。
こちらから働きかけて、やっとポツポツ話し始めた奥様の言葉をつなぎ合わせて、翻訳させていただきました。
「『あなたを責めたくないんだけど、大好きなあなたの赤ちゃんを抱けないのは、死ぬほど悲しい。
子供のいる家庭を築けないのも、すごく辛い。
でも、一番言いたいのは、この悲しみをあなたに受け止めてもらって、いっぱい泣きたいんだけど、
そうするとあなたを責めることになりそうで言えない。
だって、あなたも苦しんでいることがわかるから。
この葛藤が、すごく苦しい。』
ということではないですか??」
と伝えると、奥様は泣き始めました。
そのまま、ご主人に彼女を抱きしめてもらい、彼女には、感じていることをすべて話してもらいました。
子供が欲しくてしょうがないこと。
でも、ご主人との子供がいいこと。
別れることも考えたけど、やっぱり一緒にいたいこと。
何度も泣きたくなるから何度も抱きしめてほしいけど、そのうち「うざい」と嫌われるのではないかと不安なこと。
責めてしまうのではないかと怖いこと。
今までは、ご主人もすぐに自分を責めてしまい、彼女に寄り添うことができなかったそうです。
その姿を見て、彼女はますます言えなくなる。。。の循環だったんですね。
この時は、ご主人も罪悪感や自分を責めるのでは無く、彼女の気持ちを抱きしめることができ、
彼女も言いたかったことを言えて、2人の間の緊張が溶けたように見えました。
「どんな結論になっても、2人でやれる限りやって、やり尽くしたという場所に立つことが大切だと思います。
その場所に立った時、どんな選択をしていても、2人には子供を持てたのと同じようなつながりが産まれていると思いますし、
2人の命が未来に流れているのだと思います。
後悔のないように向き合ってくださいね。」
とお伝えしました。
その後、お二人は、最先端の医療を訪ねて妊娠の可能性を探りながら、養子をもらうか、2人で生きていくか、など様々な話をしていました。
つまり、愛が循環したということです。
結婚って、とってもいいもの!愛のカップでつながる夫婦を応援します
結婚って、とてもいいものです。
結婚前の私は、結婚したらバラ色の人生が待っていると思っていました。
結婚してみたらそうではなくて、パートナーと一緒に、それまでと同じ日常を過ごしていく、変わらない現実がありました。
でも、やっぱり、1人で生きるのと2人で生きるのでは、人生のカラフルさが全く違います。
想像とは違ったけど、やっぱり楽しいことのほうが多いんです。
私は、1回離婚しましたが、その時、何人かのクライアントさんや友達から、「もう一回結婚したい?」って聞かれました。
躊躇なく、「絶対したい!」と答えました。
(もう一度結婚する気満々で離婚しましたから)
そのくらい、とても大変だけど、自分の家族を持つことはいいものです。
今は、言えないことがない夫と、自由を謳歌する息子と、「毎日愛を育てているな」と実感しています。
結婚生活で愛を育てることと、子育てと似ているかもしれません。
子育ての日常は、「大変!!」しかありませんが、毎日感じる気持ちのカラフルさは、大変をはるかに上回る、なにものにも代えがたいものです。
愛を育てるのも、同じ感じです。
ぜひぜひ、結婚へ向かってもらいたいし、楽しくて幸せな結婚生活を、たくさんの人に、なるべく長く味わってもらいたいと願っています。
今、世の中が混乱の状況で、1人で生きていることに「なんとなく焦ってはいたけど、なんとなく日常が流れていた」方たちが、
私の人生、これではいけない!と思い始めています。
震災もそうでしたが、この状況だからこそ、自分自身の人生について、向き合うチャンスだと思います。
だから、「一生のパートナー探し」の間に、愛を育てるために大切なこと、確認しておきましょう。
「こんな人生がよかった!!」という人生を歩けるように、応援してます!
村本明嬉子