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パートナーシップは受け取る量と与える量のバランスが大切 ~ずっと心地いい関係でいるために~

こんにちは。
リジョインの村本です。

今日は、基礎心理学、
パートナーシップがずっと心地よくいられるために、とっても大切な「受け取る」ことと「与える」ことのお話です。

人間関係は「受け取ること」と「与えること」のバランスでできている

人間関係は、「受け取ること」と「与えること」のバランスで成り立っています。

例えば、あなたがAさんに、あなたの気持ち「おはよう」とか「ありがとう」とかをコミュニケーション(与え)します。
そのコミュニケーションをAさんが受け取って、何かを感じ、また少し上乗せして「ありがとう」「大好き」を投げ返し(与え)ます。
また、Aさんがさらに少しいいものを足して投げ返し。。。

こうやって、コミュニケーションが、少しずつ膨らんでいく。。。

これが、「一緒にいたい」「心地いい」と思う時に起きている、心のキャッチボールです。

このバランスが崩れると居心地が悪くなり、あまりにもバランスが崩れると、一緒にいられなくなってしまいます

例えば。。。

私とあなたがお友達だとします。
会うたびに、私ばかりが話をして、あなたはずっと聞き役です。
あなたが少し自分の話をしても、すぐに、「それで、私はね!」と、私に話を持って行ってしまいます。

そうすると、きっとあなたは、別れた後、「なんだかなぁ。。。」という気持ちになりますよね。
そして、次に誘われた時には、「気が重い。。。あまり会いたくないかも」となります。

これは、話を聞く側が与える人、話をする側が受け取る人の構図なのですが、
あまりにも与えすぎて、受け取る量が少ないために、心がエネルギー不足となり、気分が重くなってしまうんです。

これは、男女の間にもあります。

デートをしている男女がいて、男性は、女性を喜ばせたくて、ご飯を奢ります。
その時、女性が心から喜び、その嬉しさを相手に伝え、2人で一緒にいる関係をとっても楽しみ、
その楽しい関係を表現することで彼に還元します。

そうすると、彼は自分の男性としてのパワーや価値を感じることで、女性から受け取ります。
受け取った男性は、さらに女性を喜ばせたくなり、もっと守ろうと女性に与えます。

これが、「おごってもらって当たり前」だったり、「ご馳走してもありがとう」が言葉だけでハートに響かなければ、
「なんだかなぁ」となり、与えすぎ状態になるので、次に会いたいとは思えなくなります。

人間関係を築く時、この与える力と受け取る力の両方が必要になります。

特に、最も近い人間関係であるパートナーシップでは、このバランスが崩れることで、別れの危機にもなるのです。

親子関係はただただ受け取る、ただただ与えるの関係

ほとんどの関係が与えることと受け取ることのバランスが大切になるのですが、例外があります。

それは、「一方的に与え、一方的に受け取る関係」で、親子関係や教師と生徒、師弟関係がそれにあたります。

親はただただ与え、子供はただただ受け取ります。

子供が親に、

「今日もパンツを洗ってもらってすみません。」
「ハンバーグは手が込んでますよね。申し訳ないです。」

とか言ってたら子供じゃないですよね。

子供は親に「与えてもらうのが当たり前」という安心感があるから、「パンツないじゃん!!」「お魚やだー」って言えるんです。

本来はただただ受け取る関係なのに、親の機嫌を伺ったり、親の愚痴を聞いたりと、子供が親に与える量が多くなってしまうと、
大人になって、与えるパイプばかりが太くなり、受け取るパイプは細くなってしまい、
バランスの悪いパートナーシップへがしっくりくるーとなってしまうのです。

こうやって、再現ドラマが起こります。

子供の「与える力」と「受け取る力」を育ててあげるには

子供の与えるパイプと受け取るパイプを育ててあげるには、子供が安心して、与え、受け取れる環境を作ることです。

与える力を育てるには、子供が何かをしてくれた時、とにかく心から、まっすぐに目を見て、
「ありがとう」と嬉しい気持ちを伝えてあげること。

受け取る力を育ててあげるには、なによりまず、安心の土台「親の機嫌が子供に向かないこと」(子供に当たらないこと)が必要です。

その上で、親が気分良く(犠牲感や「~べき」ではなく)、やってあげたい気持ちが伝わりながら、何かをしてあげること。
そして、同時に大切なのは、安心して嫌だ(受け取らない)と言えるようにしてあげることです。

だから、いやいや期はとても大切ですし、いやいやできるのは、親への安心と信頼があるからなんですね。

***

与えることと受け取ること、これは心理システムなので、人間である以上、争うことはできません。

だから、心理法則を知って、上手に使って、幸せになる、それが心理学の使い方だと思います。

心理学を上手に使って、「こんな関係欲しかった!」にお役立てください。

村本明嬉子

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